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Cataphora

これまでのこと、これからのこと

Before Sunrise

http://www.amazon.co.jp/dp/B003EVW5VO

ひょんなことから知り合ったアメリカ人青年ジェシーとフランス人女性のセリーヌの、ウィーンでの夜のお話

この映画ではひたすらに「会話」が綴られているだけだというのに、つくりものであるのを感じさせない自然さを覚えたのは感動でしかなく、素敵だった。

人に頼ること無く自立して生きていくことの重要さを述べつつも、誰かを愛したり愛されるのは大切であると、セリーヌは語っていて、

一方

安定を選ぶことも必要ではあるが、それよりも何か大きなことにチャレンジして死ぬという人生もまた捨てきれないと、ジェシーも人生観を語っている。

真摯に自分の生きる道に向き合う姿には、共感だけではなく違う意見などを考えさせるきっかけになった。

大切なことは多いが、全てを選ぶことはできない。だから一つ一つ選んで決めていく。そんな当然の事を二人に確認させられたような気がする。

会話からは価値観の違いが様々と浮かんでいたが、二人とも素直で気取っていなく、相手を受け入れていた。
普段の私は取り繕う事が多い気がする。つまり、あまり内面を表に出さないのだ。
ブログを書いている今は、それを凄く後悔していることが多い。

話は変わるがニーチェの言葉に、主に夫婦については「会話が成り立つというのは、お互いを尊重し合っている証拠」という言葉を残している。どこかで読んだ。

尊重とは、目の前の人を大事にするという精神が働いている状態の事、だろう。
私は最近それができているのか、少し戸惑ってしまった。
人を尊重することに対して無理を感じるようならば、変わるべきは自分だろう。

この映画の二人は夜明け前に恋人になっていく(?)ものであったが、信頼というのは大事であり、そんなのを築けたらいいなと、うっすらと思ってしまう。

「夜明け前まで」という限られた時間の美しさの中には、相手を理解しようとする姿、ひと時の共有、自分の感情を表していて、多くの事に感動しっぱなしだった。

ひたすらに素敵だった。