Cataphora

これまでのこと、これからのこと

犬を拾った話

22時半ぐらい、午後に文房具買うの忘れてたのでコンビニ行こうとしたんだけれど、玄関の前に犬がいました。そう、玄関の前に。
ちなみに犬がここまでたどり着くのは容易ではない。

なぜなら玄関から公道までの距離があることと、段差の幅が大きいコンクリートの階段になっているからです。建物自体が盛り上がった所にあるのですが、よく登れたなと。(階段の横は土になってますが)

目が合った瞬間はすぐに家のドアを閉めちゃいました。どこの犬かも知らないし、野良だったら噛まれた時が怖いし、ということで。

2分ぐらい経って、意を決してドアを開けたらまだそこにいました。
無視はできないのでとりあえずできることからしてみようかと。

近づいても吠えないし、落ち着いている様子。息は荒かった。
よく見たら赤い首輪がついてるので「飼い犬」であることにホっとしました。
ただ不安な点もあります。
犬を飼ったことがある人はわかるのですが、首輪には「鑑札」と呼ばれる、狂犬病予防の注射が済ましてある印をつけなければならず、
(これは各自治体によってデザインが異なり、つけなければいけないことは法律で定められている。ウチの犬も首輪をつける際は常時一緒につけるようにしている)
この犬にはそれが首輪にはついていなかったことです。
非常に嫌な予感がしました。
犬の匂い?からして室内で飼われているのではないのが想像つきますが、「出所の分からない」事実は「捨て犬の可能性」が出てくるのです。

この犬が捨て犬だった場合は、保健所である程度の期間が過ぎた後、辛いですが処分されることになってしまいます。最悪です。

さて、首輪に破れそうにない紐をつけて逃げないようにし、軽く歩かせ(怪我してないかを見た)近くの交番を探し、寄って電話をかけて話を聞いたのですが、どうすることもできずに保健所の電話番号だけ教えてもらいました。

ウチでも犬を飼ってるので、一応親に連絡してこの場合どうしたらいいかも聞いて見ましたが、やはり保健所への連絡はするべきだということです。
僕も犬がいなくなったら間違いなく最寄りの保健所に連絡するだろうし、定石ってことですね。

交番の帰りに、お腹が空いてたらかわいそうだったのでとりあえず餌を買い(自分のご飯買うの忘れた^q^)与えて見ましたが、すごいがっついて食べてました。

それにしても吠えないし人に慣れてるで・・・
ウチの暴れん坊将軍とは違って落ち着いているなと感心。

今はどうすることもできないので杭に紐を巻きつけてどこかに行かないようにし、下に布を引いてそこにいるようにしてますが、流石に飼うのは無理。
保護はできるだけするけれど。

・・・一通り落ち着いて、コレを書いてるんですが、飼い主が見つからなかったら・・・という嫌なことばかり考えます。
自分の中では、首輪に鑑札をつけていなかった顔も知らない飼い主に対し怒りを感じていますが、虚しいです。
飼っているペットが突然いなくなったりしたら、その時の飼い主の感情も悪いものなのは吝かではないですが、こちらもそうですね。
しばらく見つからない、なんてことが起きないように保健所への連絡、最寄りのスーパーに頼んで張り紙を貼らせてもらうなどできそうなので時間を何とか作ってやって見ようと思いますが、今の時点でさえ、命一つに対しての僕自身の心的負担が凄いのが本音なんですよね。
ただ玄関付近から追い出したり放置はできなかったですし、してたらずっと後悔してたでしょう。

命を思いやるとはとても大変なことで、これが「命の重み」でもあると客観的に捉えられる気がします。

法律では犬は物として捉えられてるんですけれど、やはり物ではなく生き物です。
できる限りで助けて見ようと思いますʕ•ᴥ•ʔ

 追記:次の日に保健所に連絡してみたところ、該当者がいるとのことで画像を送ったら「その子だ」となって無事に見つかりました٩( ᐛ )و嬉しい。