Cataphora

これまでのこと、これからのこと

プロトタイプ

ドット絵に変わる何かを「作る」遊びをここ2,3年探していたのだが、兼ねての夢だったゲーム作り(昔にも叶えてしまったのだが)に最近は没頭している。

プレイするのも楽しいが、自分が作った「遊び」で誰かが楽しんでいるのを見る方が性に合っているようで、今は少し前に流行ったMurder Mysteryの脚本を一から作り上げている。

これがとても楽しいのだ。

Murder Mysteryは人狼ゲームやTRPGのように卓上でゲームの参加者と話し合いを重ねあいながら、その進む先を一点に絞って答えを導き出すゲームであり、読んで字の如く「殺人犯」を会議の中で探し当てる推理要素を含んだ会話型のゲームである。

推理小説は小学生の頃から多く読んでおり、特に自分はアガサクリスティや東野圭吾、ドラマではSPECに大きな影響を受けた。

あの世界観を自分で作ってみたいという野望は密かに抱いていたのだが、科学の専門知識も疎ければ、引き込むような文才も無く、自分には人を魅せる作品は作れないだろうと一時期捉えていたのである。

しかし、年齢を重ねるごとに知見も積み重なり、人に、世に出してもいいだろうと思えてきたのだから、完全に諦めなくてよかったと思う。

成功は数多の失敗の上に成り立つはずなので、いまこれが出来上がって「ダメ」だったとしても、次には良いものを作れるようになるかもしれない。

まずは悔いのないモノづくりにチャレンジしたい、と思う夏休みであった。