Cataphora

これまでのこと、これからのこと

「祝?」ランクマッチ戦:マスターボール級到達記念「害悪」

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4年ぶりに本格的にポケモンをやり込む様になって早くも3ヶ月が経ちました。

剣盾プレイ当初は「ストーリーを楽しむ程度」に嗜むつもりでしたが、次第にΩルビー・αサファイア時代を思い出し、もはや核であり真骨頂とも言える「対戦」へと誘われることに。

私の中に眠っていたのは、ありったけの闘争心。

当時、私はガルーラやゲンガーといったポケモン、通称「害悪」が跳梁跋扈していた事に憤り、また実力の行き止まりも感じていた事も相成って、「目には目を、歯には歯を」と言ったように「害悪には害悪を」と言わんばかりに環境トップメタの使用という正攻法を捨て、クレッフィやラッキー、キノガッサと言ったポケモンで対抗していました。

4年経った現在、ガラル地方には上に挙げたポケモンの多くはいません。

「力技で攻めればいいいのか」と思い、どんなものかと対戦環境へ足を踏み込みましたが、直ぐに地獄を知る事に・・・

・害悪の息の長さ

アローラを経てガラルへと舞台が移っても尚、エルフーンアイアントは鳴りを潜める事はなく、寧ろ「追い風」の如く600族のオーロンゲや古典的なドヒドイデ、ちっせえピクシーや型が豊富なドラパルト、ニューカマーなエンニュートなどタイプもコンセプトも豊富になっていました。
特筆したい許せなかった害悪は2匹。

バタフリー」と「チラーミィー」です。

バタフリーは、ほぼ当たる眠りの粉をかけては蝶の舞でとくこう・とくぼう・すばやさを上げ、たまに身代わりをして暴風をぶっ放すという手順で、「初手の段階でバタフリーにすばやさを抜けない」と何もさせてもらえないほどの凶悪ポケモン
初見で舐めてかかったら阿鼻叫喚に陥り、こちらが虫の息でした。

チラーミィーは夢特性に「スキルリンク」を持っており、数回攻撃できる技を最後まで出し切るというもので、S115と素早く上から攻撃できる為、抜群技を仕掛けられたらきついのですが、コイツの本当にきつい部分はその持ち物の効果にあります。

ヤツは害悪の王を自称するかの如く「王者の印」を所持しており、特性との相性を加味すると、5回打つ事ができる+王者の印(10パーセントの確率でひるむ)=40%と驚異の確率で受け手は止まり、耐久ポケモンも関係なく王者の貫禄に怯みまくる事になります。

共通点は「何もさせない」

人生は有限で無駄な時間を過ごすべきではないことを彼らから学びました。

・ストーリーではもはや公害「ダイマックス」

剣盾における仕様に「ダイマックス」と呼ばれるルールが登場。これによって自他に能力変化の影響を与えられる様になった結果、いつでも誰でも害悪ムーブができる様になりました。
赤い素粒子を纏って3ターンも巨大化し、のびのびと暴れる様子には、ストーリー上でも環境に大きな影響を与える事が脅かされていた為、マクロコスモス社による事実上の「公害」として認知された方も多いのではないでしょうか。

特筆すべきは「キョダイマックス」で、一部のポケモンは巨大化する際にその姿をも変えて暴れ出し、過去作の「メガ進化」はトレーナーの意思の元、絆ありきでその姿を変えましたが、今作ではポケットモンスターの「モンスター」の部分をより強調されたデザインや特徴のものが多く見受けられたと思います。

中でもカビゴンドダイトスの如く体に木が生え、攻撃をする際にその木から実を収穫してついでに体力を回復するフルマラソンのような戦いっぷりと、農家もびっくりな地産地消っぷりには筆者も思わずドン引き。

これら2つは今までのような「種族値の壁」を裁断する新たな抵抗として作用され、時代は「害悪を制する者が兵(つわもの:非常に強い武人の意)」ではないかと思います。

害悪を利用する戦術は受け手が相手の手の内で踊らされる羽目に会う為、不快な気持ちになることも多いのですが、環境トップメタを使用するよりもこれら害悪を手懐け、駆使する事の方が何倍も頭を使いますし、対策に対策を重ねて現在の環境が動いている為、戦術は止まることを知らずに進化する点では、ポケモンは面白いゲームだと感じました。